小学生向けのおすすめプログラミング教材7選
小学生のプログラミング必修化につづき、2025年から大学共通テストの科目としてプログラミング(情報)が採用されるようになりました。
ますますプログラミング教育の関心が高まっていると思います。
ここ数年でプログラミング教室も増え、プログラミング教材もさまざまなものがでてきています。
今回は、WEBブラウザ上で動くツール、スマホやタブレット、パソコンにインストールして使うアプリケーションをご紹介していきます。
目次
プログラミング教材【1】 まずはこれから! SCRATCH スクラッチ
プログラミング教材として世界中で使われているスクラッチです。マサチューセッツ工科大学(MIT)が開発した学習教材です。
本サイトでもその使い方を説明していますが、書籍も多く、インストールもなしですぐに使えるプログラミングを始めて学習するにはもってこいのツールです。
タブレットやパソコンにインストールするものと、ブラウザ上で動かすものの2種類あります。
コードを書かないビジュアルプログラミングツールの中では歴史は長く、無料で使えるのと、ブラウザとネットさえあればすぐ使えるので、小中高でもひろく採用されています。
プログラムの命令でもあるブロックを並べるだけですぐにキャラクターが動くので、子供たちもモチベーション高く学習できます。
また、世界中の人たちが作った作品で遊んだり、その作品がどんな風につくられているのか、中をみて学習できるのもこの教材の特徴です。
他の人がつくった作品をベースにして新しく自分で作り替える「リミックス」という機能もあります。
このように他の人とつながれるコミュニティ機能があるのもスクラッチの特徴です。
micobitやレゴなど、外部機器にプログラムを組めたり、音をいれたり絵を書いたりとプログラム以外の部分でもクリエイティブなことが学べる教材です。
私もスクラッチの学習本を書かせていただいているので、これから始める方はぜひ!
小学校6年生までに必要なプログラミング的思考力が1冊でしっかり身につく本
このツールは広く使われているため、「ジュニアプログラミング検定」というスクラッチを使ったプログラミングスキルを測れる検定もありますのでぜひ挑戦してみてください。
SCRATCH(スクラッチ)
https://scratch.mit.edu/
プログラミング教材【2】 4歳からでも学べる! SCRATCH jr スクラッチジュニア
スクラッチを5歳〜低学年向けにしたアプリです。タブレットで動きます。(現状、スマホ・パソコンでは動きません)
スクラッチ同様、音を入れたり絵を書いたりできます。
スクラッチと違ってプログラムブロックを横にずっとつなげて作品をつくります。
スクラッチはある程度の論理的思考やテキストのよみかき、入力が必要なため、小学校3,4年生から扱うプログラミング教室や学校が多い印象です。
それに対してスクラッチJrは、ブロックが単純かつブロックのつなげ方も単純なので、幼稚園(保育園)生から小学校低学年でもとりくみやすい教材になっています。
スクラッチとくらべると書籍はとても少ないです。とはいえ感覚的にできてしまうので、書籍や教材なしでまずはトライしてみましょう。
プログラミング教材【3】 プログラミング体験におすすめ code.org
まずはちょっと体験してみるのにおすすめのサイトです。
スターウォーズやアナと雪の女王、マインクラフトなど、さまざまなキャラクターをつかったプログラミング教材です。
基本的には、スクラッチと同様のブロックを使って、1つ1つ問題をといていく形式の学習ツールです。
スクラッチほかの教材とくらべて、問題を解いていくという内容なので、自分で作品をつくるという自由度はない教材になります。
逆に問題を解いていくだけなので、単純にパズルゲームとして楽しめます。
スクラッチをやる前にやってみて、ビジュアルプログラミングがどういうものかを体験するのにはとてもいい教材だと思います。
漢字が一部ありますが、年長さん、小学1年生くらいから楽しんで体験できるツールです。
プログラミングだけでなく、他にもAIを体験学習するゲームのようなものもあります。
教職者用の教材もあったりしますので、学校関係者の方にも便利なツールです。
code.org
https://code.org
プログラミング教材【4】 3歳でもできる! viscuit ビスケット
コンピュータは粘土だ!というコンセプト?で開発された日本初のビジュアルプログラミングツール「ビスケット」。
スクラッチやcode.orgはほぼ同じコンセプトで、四角い形をしたプログラミングのブロックを組み合わせてプログラムを作っていきますが、このビスケットは全く違います。
なんとメガネをつかってプログラムをしていきます。これだけ読むと意味がわからないかもしれませんが、とにかくプログラミング方法が他の教材と全くちがいます。
文字がよめなくてもプログラムができるので、3歳くらいからでもできてしまいます。(遊ぶだけの感覚ですが)
プログラミングできることは単純なのですが、それらを組み合わせて複雑な作品をつくりあげることができます。実際にシューティングゲームも作れます。
とにかく小さい頃から何かプログラミングできるものに触れさせたい!と思われている方にはおすすめです。
公式本もでていて、それをみながらで十分です。
スマホでもパソコンでも動きます。
ビスケット
https://www.viscuit.com/
プログラミング教材【5】 コードを書きながら学びたい人向け CODE MONKEY コードモンキー
イスラエルのCode Monkey社が開発した教材・学習ツールです。
いろいろなカリキュラムがありますが、メインとなるのは、主人公のサルをプログラムを書いて動かしてバナナをゲットするという学習ツールです。
ゲーム感覚でできるので子供たちはモチベーション高いまま学習できます。
海外では広くプログラミングの学習教材として使われているようです。
スクラッチなどのビジュアルプログラミングツールから実際にプログラム(コード)を書きながら学習を進めていくツールまで用意されています。
プログラミング言語は、比較的初心者向けのCoffeeScriptや今後学校でも学ぶことになるPythonを使います。
Pythonをあそびながら学べるツールはあまりないと思います。
幼児・未就学児(4歳くらい)から小学1年生くらいまでが学べるビジュアルプログラミング、小学校2年生から5年生向けの、実際にプログラムを書いていくカリキュラム、さらに上級コースとして小学校6年生から中学校2年生向けのカリキュラムが用意されています。
ここまで年齢層にわけて細かくカリキュラム設定しているツールは他にはないのではと思います。
基本有料になりますが、最初の30ステージを無料で試せますので、気になる方はぜひやってみてください。
CODE MONKEY
https://codemonkey.jp/
プログラミング教材【6】 楽しくオブジェクト指向を学びたい人向け Springin スプリンギン
株式会社しくみデザインという日本の企業が開発したプログラミング学習アプリです。
こちらもスクラッチなどと同様のコードをかかないビジュアルプログラミングツールです。
ただよくあるブロック型の命令を組み合わせるものとは違うコンセプトで作られています。
画面上でうごかすものに、いろんな機能をつけていくことでゲームなど作品が作れるプログラミングツールです。
ですので、他のプログラミング教材と比べて、「オブジェクト指向」プログラムを直感的に学ぶことができるといえます。
重力をつけたりして、実際のものの動きをプログラミングできるところが他の教材とは違う点です。
すでに全国500ヵ所を超える教育機関で導入されています。
スマホアプリ無料インストールですぐに体験できますし、書籍もでていますので、日本企業が開発した数少ないプログラミングツールぜひお試しください。
Springin
https://www.springin.org/
プログラミング教材【7】 本格的なゲームを作りたい人向け! GDevelop
プログラミング教材としては(ゲーム業界以外では?)あまり有名ではないですが、本格的なゲームを作りながらプログラミング的思考が身に付く教材です。
どちらかというと中学生以上が対象になりそうです。一部専門学校でも教材として使っていたりします。
海外で開発された教材なので、日本語にローカライズもされていますが、英語のままの箇所もあったりですので、そこは自分で調べて解決する必要があります。
とはいえ、プログラミング言語を書かずに、いきなり横スクロールのアクションゲームがつくれたりしますので、自分でゲームを作りたい!という人はぜひトライしてみてください。
他の教材と違って、ゲーム用のアニメーションやキャラクター素材が豊富です。
WEB上でもできますし、アプリをダウンロードしてインストールして使うこともできます。
日本語の書籍がないので、サイトのチュートリアルやサンプルをみながら学んだり、ネット検索して使い方を学ぶ必要があります。
そういった意味ではハードルは高いので、まず初めにスクラッチなどの教材で基本を学んだ上でトライするのがいいかもしれません。
GDevelop
https://gdevelop.io/
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